神話の後 

初代天皇、イワレナビコ(神武天皇)が登場する所で、古事記の上巻は終わります。神話はここまでで、イワレナビコからは神ではなく人の時代の始まりです。最もイワレナビコは実在の人物ではなく、架空の人物とされています。が、その元となった人物達は存在し、イワレビコの東征軍が進んだ経路上には遺跡が次々と発見されています。

当時、天皇家に従わぬ者達も居ました。歴史的に言えば強い力を持った豪族、古事記風にいえばまつろわぬ神(者)達。それらをイワレビコが従えていきます。ここで有名な三本の足を持つ八咫烏も登場します。彼(?)は神の使いで、イワレビコ達を導きました。

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ヤマトタケル4

無事に婚約者のミヤズヒメの元へと帰ったヤマトタケル。約束通り結婚し、次は伊吹山の神を倒しに行きます。これまで負け無しだったので油断したのか、叔母であるヤマトヒメから授けられた草薙の剣をミヤズヒメの元に置いてきてしまいます。

伊吹山に着くと、山の中でヤマトタケルは白い猪を見かけます。白い猪を伊吹山の使いだと思ったヤマトタケルは、神を倒した後で狩ろうと白い猪を侮ります。しかし、その白い猪こそが伊吹山の神で、怒った神は大きな雹をヤマトタケルにぶつけます。これに当たったヤマトタケルは正気を失いますが、なんとかようようと泉の所まで辿りつきます。そしてどうにか山をおりますが、だんだんと身体は悪くなっていきます。しかし身体にムチ打って、愛しい故郷大和へと足を進めました。

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ヤマトタケル3

熊襲に加え、出雲まで平定して意気揚々と国に凱旋するヤマトタケル。しかし父親の景行天皇からはねぎらいや賞賛はなく、直ちに次は東の地の遠征を命じられました。

ヤマトタケルは東に向う前に、再び叔母のヤマトヒメの元を訪れて弱音を吐きます。「天皇は私など死んでしまえと思っているのでしょう」と嘆きます。ヤマトヒメはそんなヤマトタケルを励ましながら、彼に草薙の剣を授けます。スサノオがヤマトノオロチの体内から取り出した聖剣です。またもしもの事あればこれを開けなさいと、一つの袋も渡しました。それらをもってまずは尾張国(現在の愛知県の辺り)に入ります。そこでミヤズヒメと婚約し、東の遠征に出発します。

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ヤマトタケル2

父親に疎まれ、九州のクマソタケル兄弟の討伐を命じられたヲウス。九州に向かう前にヲウスは叔母のヤマトヒメのいる伊勢に立ち寄りました。伊勢にはアマテラスを祀る伊勢神宮があります。そこで、ヲウスは叔母から少女の衣装を授けられます。ヲウスはその少女の衣装をもって、九州のクマソタケル兄弟の討伐に向いました。

二人の兄弟の屋敷は強固な軍で固められ、迂闊に攻め込められません。じっと機会を待っていると、なんでも近く屋敷の増築完成を祝う宴が開かれるそうです。そこでヲウスは髪を下ろし、叔母からもらった衣装を着て少女に変装し、その姿で宴に潜入します。クマソタケルは女装したヲウスを気に入り、傍に置いて宴を始めました。

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ヤマトタケル1

古代の英雄といえばヤマトタケルですね。ここでは古代の英雄、ヤマトタケルをご紹介します。

オオタラシヒコ(第十二代景行天皇)の御世の事です。ある時オオタラシヒコはヲウス(後のヤマトタケル)に、「お前の兄のオオウスは食事の席に出てこない。出て来るように教え諭してきなさい」と命じました。オオウス、父親であるオオタラシヒコが気に入った女性を迎えに行ったものの、その女性を気に入って自分のものにしたくなり、父親を裏切ってその女性と結婚し、別の女性を父親には差し出したのでした。

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天皇家の始まり

山彦ことホヲリと結ばれた海神の娘、トヨタマのヒメ。彼女は臨月を迎えて、夫のホヲリにこう言います。「天孫の子を海では産めません。なのでここで産みます」と、鵜の羽を使って産屋を建て始めました。しかし産屋の完成が間に合わず、ヒメは産気づいてしまいます。そこでヒメはホヲリに「元の姿に戻って産みますから、決して見ないで下さい」と頼み、産屋に籠もりました。

しかし、そうは言われてもやはり気になるホヲリは産屋の中を覗いてしまいます。そこにはなんと、大きなワニがのたうち回っています。驚いたホヲリは逃げ出します。夫の裏切りを知ったトヨタマはもう恥ずかしくてここには居られないと、御子を残したまま海に帰ってしまいます。また海の国との境界も閉じてしまいます。

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海彦と山彦

二ギギとコノハナサクヤの間に生まれた子のうち、長子のホデリは漁を、三子のホヲリは山での狩り生業にしていました。その為それぞれが海彦、山彦と呼ばれていました。

そんなある日、ホヲリは兄を拝み倒して、獲物を獲る道具を交換しました。しかし、慣れない漁の為、釣り針を海でなくしてしまいました。弁償して謝ろうとしますが、元の釣り針を返せと兄のホデリはとりつく島もありません。途方にくれたホヲリが海辺で立ち尽くしていると、そこへシオツチが現れました。事情をきいたシオツチは竹で編んだ船を作り。これにのってワタツミの宮へ行くように助言しました。

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短命の始まり

地上の支配を譲り受けた二ギギはある時、笠沙の岬(現在の能登半島)へと足を運びました。そこで二ギギは国津神オオヤマツミの娘、コノハナサクヤと出会います。その美しさに一目で気に入った二ギギは早速結婚を申し込みます。喜んだオオヤマツミはコノハナサクヤと共に、姉のイワナガも一緒に娶らせます。しかし醜いイワナガを二ギギは嫌い、送り返してしまいます。

それを知ったオオヤマツミは怒って二ギギに言います。「私が娘の二人をおくったのは御子が岩のように永遠の命を保ち、木花の咲くがごとく栄えていくようにと祈りを込めたためでした。それなのにイワナガを送り返して来たからには、御子の命は儚くつきてしまうでしょう」と。この為神である二ギギの子孫である天皇に、寿命ができてしまいました。

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天孫降臨

オオクニヌシからの国譲りが成立し、ついにオシホミミが地上に降りる時がやって来ました。そんな中、オシホミミは自分に子供が出来たのでそちらを降臨させるよう提案します。アマテラスはこれを了承、地上に降りるのは孫の二ギギとなりました。

いよいよ二ギギが降臨しようとした時、今度は辺り一帯を光輝かせる異形の神が立ちはだかりました。二ギギの命を受けたアメノウズメ(天戸岩から踊りでアマテラスの気を引いた女神)がその神の名を問いただした所、道の案内の為に迎えに来たサルタビコと名乗ります。このサルタビコを先頭にして、神々は地上の世界に降臨します。

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国譲り

第四の使者である剣の神タケミカヅチ。早速オオクニヌシに国譲りを迫ります。すると、オオクニヌシは息子達に聞いてくれと、判断を息子達にゆだねます。

その息子のヤエコトシロヌシは美保の岬で釣りをしているというので、タケミカヅチはアメノトリフネで向かいます。やってきたタケミカヅチに対し、コトシロヌシは「お言葉に従います」と答えます。しかし自分の乗ってきた船をひっくり返して、ひっくり返した船に隠れてしまいます。この行動については諸説ありますが、内心では反抗している現れではないかと言われています。

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