イザナミの死

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大八島国(日本列島)を産んだイザナキとイザナミは、その後も島を産みます。後に生まれたのは吉備児島、小豆島などの六つの島を生み、国生みは終わります。国生みを終えた後は、二柱の神は次に数多くの神を産みます。

その数は、なんと三五柱。

イザナキとイザナミはまず住居に関係する神を生み、次に海や山などの自然に関わる神。その次に生まれたのが船の神アメノトリフネ、食物の神オオゲツヒメ、火の神ヒノカグツチ。燃えさかる火の神であるヒノカグツチを産む際、イザナミは大火傷を負ってしまいます。火傷に苦しむイザナミからも次々と神々は生まれますが、結局イザナミは火傷の為に命を落としてしまいます。

イザナキは嘆き苦しみながら、イザナミを出雲と伯伎(ほうき)の国境である比婆山(ひばやま)(現在の島根県安来市)に埋葬しました。

イザナミを失った怒りが収まらないイザナキ。イザナミを失う原因を作った我が子、ヒノカグツチの首を切り落としてしまいます。この時にヒノカグツチから飛び散った血やその亡骸からも神々が生まれます。

このように悲劇を生んだ、火の神の物語。その意味や解釈には諸説ありますが、総じて人の火に対する恐れを反映していると言われています。火は必要なものですが、一旦猛威をふるえば人では手に負えません。だからこそ火が荒ぶる前に斬って制御する必要があります。また火を手に入れることでイザナミが死んでしまったように、死の宿命を負わされた、という解釈もあります。

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