ヤマトタケル3

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熊襲に加え、出雲まで平定して意気揚々と国に凱旋するヤマトタケル。しかし父親の景行天皇からはねぎらいや賞賛はなく、直ちに次は東の地の遠征を命じられました。

ヤマトタケルは東に向う前に、再び叔母のヤマトヒメの元を訪れて弱音を吐きます。「天皇は私など死んでしまえと思っているのでしょう」と嘆きます。ヤマトヒメはそんなヤマトタケルを励ましながら、彼に草薙の剣を授けます。スサノオがヤマトノオロチの体内から取り出した聖剣です。またもしもの事あればこれを開けなさいと、一つの袋も渡しました。それらをもってまずは尾張国(現在の愛知県の辺り)に入ります。そこでミヤズヒメと婚約し、東の遠征に出発します。

東の遠征は苦難の連続でした。ある時は野に荒ぶる神が居ると誘い出され、火を放たれてしまいます。周りを火で囲まれ、まさに絶体絶命の危機。そこでヤマトタケルは叔母から渡された袋を開けます。袋の中には火打石が入っていて、それを見てヤマトタケルは閃きます。まずは剣で草をなぎ払い、火打石で向火をつけ、火同士をぶつけて火を跳ね返します。こうして無事に危機を脱出し、次々と従えて先を行きます。

またある時は走水(はしりみず)の海(現在の浦賀水道)では、嵐で船が沈みかけます。ここまでかと覚悟を決めたとき、同行していた妃のオトタチバナヒメがヤマトタケルの代わりに自ら生け贄となって海に入り、神を宥めました。すると荒波は鎮まり、船は無事に目的地に着きました。七日後にオトタチバナヒメの櫛が海岸に辿り着き、ヤマトタケルは悲しみの中ヒメの墓をつくり、その櫛を納めました。

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